風邪は寝て治すもの

病気になったらどこへ行く?

冬が来て、メルボルンの朝は10度を下回るようになりました。私はずっと風邪のような症状が治らなかったので、なるべく早く寝るようにしていたのですが、咳が長引いて治りそうもないので、ようやく医者に診てもらいに行きました。

日本にいた頃は、風邪引いた!と思ったら病院へ行って、何種類かの薬を処方してもらって来ることが普通だったのですが、オーストラリアに来てからは、よっぽど風邪が長引かない限り医者へは行かなくなりました。

オーストラリアでは、具合が悪かったり怪我をすると、まずGP(ジーピー。General Practitioner)というところへ行きます。generalというだけあって、何でも診てくれます。たいてい予約(appointment)が必要なので、予約がいっぱいだとその日のうちには診てもらえません。医者もパートタイムで働いている人が多く、いつもの先生に診てもらいたいと思ったら、週明けまで来ないなんてことも。

オフィスの個室みたいなところに医者が一人。看護師は呼ばれない限り来ない

ただし、緊急の場合は病院(hospital。大規模なもの)の救急病棟(emergency department)へ行きます(救急車は有料!)。また、GPで対処できない時も、病院や専門医(specialist)を紹介されます。

病院のイメージ
すぐに診てもらいたい緊急時にはhospitalへ

日本では診療所でも、血液などの検査やレントゲンくらいならその場でやってもらえる所が多いと思うのですが、GPではそれらはやってもらえません。それらを医者が必要だと判断したら、紹介状(refferal)を作成してくれ、自分で都合のつくところを探して予約をします。血液などの検査機関(pathology)はGPの建物内にあるところも多いのですが、営業時間がGPと違うので、そのまますぐに検査ができないことも多いです。レントゲンなど(imaging)もGPとは別になります。そしてそれらの結果はGPに送られるので、結果を聞くのに再びGPを予約しなくてはいけません。

ただでさえ、医療機関にかかるのはドキドキしませんか。日本語なら何てことないのに、英語で症状を伝えなくてはならないし、病名や体の器官などの単語は難しい。それなのに、検査は自分で手配しろとな…そしてまたGPに行かなくてはいけないのは、具合が悪い時には辛いですね。ワンストップで済ませられる日本の診療所は素晴らしい!

そして、風邪でGPに行かない理由は、普通の風邪と思われる症状だけでGPに行っても、「はちみつレモンとうがいが良いよ」(一例です)くらいしか言われないからです。薬はまず処方されません。市販の薬のおすすめを教えてくれるくらい。しんどいのに行っても疲れるだけなのです。なので、家で寝ている方がいい。

オーストラリアに来たばかりの頃、ママ友さんから聞いた話で衝撃だったのが、「子どもの熱が何日も引かなくて病院(hospitalの方)に行っても、icy pole(アイスキャンディのこと)をもらうだけだよ~」というもの。病院なので、その場で色々検査はしてくれるのですが、通常のウイルスによる風邪だとわかったら、そのくらいしかすることがないということです。アイスは体を冷やしてくれるし、子どもも喜ぶし、食欲がなくてもなめて食べられるので、確かに理にかなっていますね。

icy pole
棒付きだけでなく、こんな袋に入ったものもicy poleと呼ばれます

とはいうものの、風邪ではGPに行かないぞ〜と思っていても、寝ているだけで治らず、こじらせることもあって、その時は一体いつ行けばいいのか今だに迷います。今回は、去年同じような症状の時に診てもらった医者だったこともあり、初診にして抗生物質が処方されて、え、いいの?と、びっくり。そして服薬後には咳がほぼおさまりました!

ただ、心配なら早めに一度GPに行った方が安心だと思います。あの時行っておけば良かったと後悔するより、行かなくても良かったか~と思うほうがいいです。特に小さい子どもの風邪は心配ですからね。

オーストラリアにお住まいの皆さんは、風邪を引いた時、どのタイミングでGPに行きますか?

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